~第十五章~ スターバックス トライアル
ついに
スターバックスコーヒーでの
トライアルが始まった。
ドキドキ
土器土器
(しょーもないボケかますな)
とここで
一人の時間帯責任者(以前登場したママ)
(名前はTOKYO笑)
の方から
「ちょ、レジ立っといてくれ」
と。
そして、
ママは
すっと
オフィスの方へ
消えていきました。。。
(え。え。置いてくの。)
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周りを見渡してみると
一緒に働いている人は、、、
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いません。
(おい。スタバって何人かで
協力して働くとこやろ)
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私たちのスタバは
テンプルバーという
アイルランド屈指の観光名所の
すぐ近くにはあるものの
平日は、時間帯責任者と一人のパートナーで
お店をまわす
という
タイトな営業をしております。
(店舗の規模は本当に大きい)
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ここで、
私の願いは
ただ一つ。
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「客よ、来るな」
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いままでにこんなお店あったでしょうか。
物を売りたくないのに
物を売っている。
そんな従業員のいるお店が
繁盛することはないでしょう。
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そんな願いもむなしく
すぐさま
お客様がご来店されました。
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「本日もルミネ荻窪店にお越しくださり
誠にありがとうございました。
またのご利用お待ちしております。」
なんて、
アナウンスを流して
店閉まいをするわけにもいかず。。。
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「Haya! How's it going?」
(出た出た。How are youから始めてくれ)
「Good」
(必殺一単語返し)
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と、ここで
僕は気づきました。
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僕が作り方を知っているメニューが
ラテとカプチーノしかないことに。
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絶体絶命。
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ここで、どうするか。
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少し悩んだ挙句
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あ、ラテかカプチーノを頼むように
誘導すればいいんや。
(おまわりさーん、ここにアホがいまーす。)
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ま、とりあえず
向こうがオーダーしてくるものの
様子でも見てみよか。
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「Can i get a.. Flat white, please 」
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「WHAT????」
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Flat =平らな
white=白色
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向こうがオーダーしてきたものは
平らな白色。。。
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「Why Irish People!?!?!?!?!」
(お前は厚切りジェイソンか)
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なにか、得体のしれないものが
注文された。
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ここで辻はなんて言い返すのか。
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「ラテ?or カプチーノ?」
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強引に攻めたーーーー。
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そして
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「は?」
みたいな顔されたーーーー。
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向こうはなにやら
やれやれみたいな顔で
こちらを見てくる。
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こちらも、なにやら
やれやれみたいな顔で
あちらを見返す。
(お前が100悪いからな)
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どちらにしても
ここで相手に譲って
そのなんやらホワイトを
頼まれてしまうと
後々、困ってしまうことが目に見えているので
確実に譲れない辻。
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すると、
向こうが折れて
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「しゃあないな。じゃ、
ラテの真ん中のサイズで。」
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はい、勝ちました。
(そういう問題やない。)
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圧勝です。
(人間として完敗や)
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では、
おちゃのこさいさい
でラテでも
作らしてもらいましょかー。
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おぉっと。
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ここで問題発生。
レジの表記が
全て
英語。
(当たり前やろ)
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もたもたしていると
次のお客さまが
続々と
ご来店するのが
見えました。
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そして、
一瞬にして
行列のできるラーメン屋さん状態に。
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そして、作った張本人は
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ボク。。。
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~第十六章~ 行列をつくるスタバ屋さん に続く。
最後までお読みいただき
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