アイルランドのスタバ店員さん

アイルランドに滞在していた教育学部の大学生です。

~第八章~ アイルランドの大マグロ(続編)

 

続き

 

 

水揚げされ加工場(個室)へと

 

 

連れていかれたマグロ(筆者)

(いつから立場逆転したねん)

 

 

そして、競りにかけられ

 

 

美味しく頂かれました。

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というわけではなく。

 

ここで、

 

大マグロ(奴)と

 

ビンチョウマグロ(筆者)

 

による


笑っていいとも!」のような

 

優雅なお話タイムが

 

始まりました。

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「どこからきたの?」

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「あ、日本人です。」

(緊張しとるやないか)

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「あなたはどちらから?」

(失礼のないよう、一応、聞いておこう。)

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「ブラジルだよ。うふふ。」

(ほうほう。)

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「ブラジルのどちらからお越しで?」

NHKか?)

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「どこでしょーか?」

(合コンの経験回数三回か!)

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サンパウロあたり?」

(知ってるの、サンパウロくらい。)

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「おぉーすごい!正解だよ!」

(やってしもうた。)

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「ちなみに今、酔っぱらってるやんな?」

(このグイグイはお酒の力でしょ?と)

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「んーん」

(嘘つけっ!!!)

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「私、お酒あんまり飲まないんだ。」

(素で戦闘力1000の女ね)

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「ほんまか?」

(まだ怪しむ辻。)

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「ホントだよ~。」

(出ました。世界一可愛くないホントだよ~)

           ↑

       (失礼やからやめろ)

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と、

 

 

ここで唐突に

 

 

彼女から衝撃の発言が、、、

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ね、キスしていい?

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出ました。

 

 

前触れもなく



渾身の右ストレート。

(あぁ、大地震ってこんな感じで訪れるのか。)

 

 

 

今、

 

先ほどまでの

 

笑っていいともが

 

突如

 

ゴッドタンへと。

 

 

 

しかし

 

もし、

 

マグロが

 

石原さとみ並みの

 

唇を持っていたとしたら

 

僕は迷わず

 

こう言うでしょう。

 

YES

 

と。

 

 

しかし、ここでの問題は

 

彼女は石原さとみでも

 

綾瀬はるかでもなく

 

マグロなのです。

 

それも大型の。

 

ブラジル産の。

 

マグロはブリのように

 

成長によって

 

名前も美しさも変わるような

 

魚ではありません。

 

そして、

 

ファインディングニモになれるわけでも

 

ありません。

 

マグロはマグロなのです。

 

 

そこで、

 

僕は

 

迷わずこう言いました。

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NO NO NO!

(ちょっと慌ててもうてるやん。)

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しかし、

 

彼女は

 

あきらめず

 

会話を続けます。

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「なんでよ~」

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「いいじゃん~」

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(しつこいな)

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(どうやったら逃れられんのや)

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(おい、横の奴らいちゃいちゃするな)

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(やめろ、いちゃいちゃとめてくれ)

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(伝染してまうやろ、こっちまで)

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(頼むからやめてくれ)

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(って、)

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(え、おい。)

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(トト君、こっちガン見してもうてますやん笑)

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このような葛藤が自分の中で

 

行われているとき

 

 ここで救世主が

 

現れました。

 

先ほど出会った

 

日本人女子大生たちです。

 

たまたま、僕たちの

 

個室に荷物を置いていたみたいです。

(ラッキー)

 

 

そして、

 

彼女たちはすぐに

 

この状況を察しました。

(賢い!)

 

僕は、

 

目で訴えました。

 

 

 

 

(一緒に表舞台へ連れていけ)

 

 

(話しかけてくれ、頼む)

 

 

 

 

 

その時

 

彼女たちが

 

取った行為とは

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軽く会釈。

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(うあぁぁあああああああ、、、どうしてだよぉ)

カイジ藤原竜也

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これは、

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トト君に続く

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再びの裏切り。

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(ブルータス、お前もか。)

(僕はカエサル

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そして、

 

ラブムード満載なところに

 

取り残された

 

僕とマグロ。

 

 

 

もう、僕が

 

できることは何もありません。

 

 

 

あとは、

 

ただ

 

その時が来るのを

 

待つのみ、、、

(刑の執行)

 

 

 

 

 

~第九章~へ 続く。 

最後までお読みいただきありがとうございます。

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