アイルランドのスタバ店員さん

アイルランドに滞在していた教育学部の大学生です。

~第六章~ アイルランドの大マグロ(続編)

 

続き

 

様子をみて

(探偵か、お前は)

 

もともと居た

 

ダンスの輪に合流した僕。

 

そこには、

 

もちろん

 

今日が、最終日の親友(アルゼンチン人)

 

トト君が居ました。

 

トト君 「どこ行ってたの?」

 

僕 「トイレやで。」

 

トト君 「長かったね。」

 

僕 「まあ、いろいろあったねん。」

 

ここで唐突に

 

 

トト君 「ありがとね。僕と出会って、

     遊んでくれて。」

 

僕 「ううん、こちらこそ。」

 

  「ってか、急になに言いだすねん。」

 

トト君 「言っときたかったんだ。最後に。」

 

    「カイトは本当に楽しい時間を僕に

     くれたからさ。」

 

僕 「泣いてしまおうか。」

 

いつも家に行き、一緒にご飯を作り

 

海外旅行にも二人で行った

 

僕の海外でできた

 

初めての友達

 

トト君。

 

そんなトト君との

 

残り僅かな

 

限られた時間の中での

 

たわいのない会話。

 

僕とトト君が

 

互いに

 

言葉と言葉を紡いで

 

織りなされていく

 

美しい会話。

 

その最中、

 

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 現れました。

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奴です。

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普通マグロ漁師なら

 

一度逃した大マグロが

 

引っ掛かった時

 

両手を掲げて

 

大喜びをすることでしょう。

 

そう、普通のマグロ漁師なら。

 

そして、さっそく

 

その一匹、一尾、いや一本は

(生きているマグロは「匹」、

 水揚げされたものは「本」と数える)

 

私をダンスに誘ってきました。

(腰のフリフリダンスを習得して)

 

 

しかし、そんじょそこらの若者とは

 

一線を画する筆者。

 

ここで、負けてたまるかと

 

親友トト君に

 

「絶対、行かんからな。」

 

 

告げました。

(友達に告げてどうなんねん)

 

すると、弱冠18歳純粋無垢

 

穢れも汚れも便所掃除も知らない

 

トト君は

 

こう言いました。

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「可哀想だよ。」

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すまん、、、

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そうだった。

 

大切なことを忘れていた。

 

男たるもの

 

女性のお誘い

 

それを無下にしたら

 

親から貰った「海杜」

 

という名が廃る。

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「それでも無理。」

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え。

 

え。

 

え。

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はい、廃れました。

 

鶏肉よりも早い賞味期限で。

 

 

そこで

 

トト君はすかさず提案

 

「じゃんけんして、カイトが勝ったら

 誘いに応えなよ。」

 

「もし、僕(トト君)が勝ったら、

 何もしなくていいからさ。」

 

いわゆる男気ジャンケンというもの。

 

大マグロの知らない舞台裏で

 

このようなことが行われていました。

 

そして、

 

AKBよりも、

 

とんねるずのみなさんのおかげでしたよりも

 

めざましテレビよりも

 

 運命を大きく左右するジャンケン。

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最初はグー、じゃんけんポイ!

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~第七章~へ続く

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

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